
檜細工師 三浦宏作品展
~小さく拵えた江戸の町並み~
東京都 台東区民会館 9階ロビー
(台東区花川戸2-6-5 都立産業貿易センター台東館内)
2025年11月13日(木)~2026年1月12日(月・祝)9:00~17:00
※12月8日(月)・21日(日)・29日(月)~1月3日(土)は除く
地元浅草での作品展です。
縮尺1/10の湯屋・呉服屋・割長屋・床屋・自身番・番太郎小屋の6作品を展示。
同じフロアでは『べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館』開催中。
近くの台東区立一葉記念館には、三浦宏作「下谷龍泉寺町 樋口一葉旧居模型」が展示されています。
合わせて浅草散歩はいかがでしょうか。
台東区公式HP 三浦宏作品展
三浦宏は、大正15年(1926年)浅草の風呂桶職人の家に生まれ、父と船大工であった祖父の技術を受け継ぎ、「三浦風呂製作所」として檜風呂や手桶などを製作していました。時代の流れとともに木製風呂桶の需要が減り、風呂桶以外の製品作りを試行錯誤する中、手の空いた時間に和船の模型を作り始めました。子供の頃から親しんできた型の船がなくなっていくことが惜しく、どうにか残しておきたい、という想いからでした。

昭和50年代半ば、辻村寿三郎氏が花魁人形を手がける企画展「吉原」の開催にあたり、舞台となる妓楼の制作を依頼されます。昭和56年(1981年)に完成した総檜造り約3メートル四方もある建物は、辻村氏の人形と服部一郎氏の小道具とともに、大きな話題となりました。
以降、江戸時代の家屋や船を縮尺1/10で復元、亡くなるまでの38年間に100点以上の作品を制作しました。
令和元年(2019)6月永眠。享年92歳。